誰もが知る全国飲食チェーンのアプリなど、社会的インパクトの大きな開発を"本質主義"で手がける

所属

株式会社リノシス 開発部 バックエンドエンジニア/A.Fさん

略歴
学生インターンを経て、2020年4月にリノシスへ新卒入社。モバイルアプリの他、マーケティングオートメーションツールのバックエンド開発も経験する。2023年7月からはチームリーダーを務めながら、大手の飲食チェーンやスーパーなど、消費者の暮らしに根差した多数のアプリ開発に携わる。

新卒入社直後に新規開発したアプリが、いまやユーザー数百万人の人気サービスに

――新卒入社してから今までで、特に思い出深いプロジェクトを教えてください。
入社2~3ヶ月目で新規開発に携わったアプリが、瞬く間にユーザー数十万人規模のサービスになったことでしょうか。こちらは、全国展開する大手飲食チェーンの来店客向けアプリです。開発中はまだ、それだけ影響力のあるサービスだと理解できておらず……。リリースを迎えると、ユーザーがみるみるうちに増えていって。私のスマホにもダウンロードし、そこでやっと実感が湧きました。
私は当社で学生インターンも経験しましたが、当時はタスク単位かつ一人で進める業務が多く、チームでの本格的なプロジェクトとなると、基礎も分からないような時期でした。周囲の先輩エンジニアから学びながら、とにかく必死で開発にあたったのを覚えています。
――そのアプリは、現在も世の中で活躍しているのだとか!
はい。数百万人のユーザーが利用していますなお、この大手飲食チェーンのアプリについては現在でも機能追加や改修に携わっています。デビュー戦ともいえるプロジェクトで長きにわたってお客様と伴走できること、とても誇りに思いますね。
人気アプリということもあり、新たな機能がどんどんプラスされています。例えばモバイルオーダーやキャッシュレス決済、ポイント連携など。それらのサービスを実現するには、複数のステークホルダーとともに開発を進めることになります。私もミーティングなどで、大手IT企業の担当者と関わっています
組織としては小規模な当社ですが、こうして確かな影響力を持ち、大手企業と手を取りあうようなプロジェクトに参加できます。これは醍醐味の一つではないでしょうか。
――社会へインパクトを残すプロジェクトに、若手も参加できるんですね。
社内も、若手が挑戦する背中を押してくれますチームリーダーの定例会議は、既存プロジェクトの機能追加や改修を提案できる場でもあります。私がとあるアプリで会員登録の認証システムを改修することになった際も、この会議で新たな機能を提案しました。もともと使っている認証基盤のライブラリを、いかにカスタマイズして自社のユースケースに沿う機能へと進化させるか。それを考えて実装するのは、パズルを当てはめていくような感覚で楽しく取り組めました。

経験豊富なメンバーと、“本質主義”を貫く

――チームリーダーを経験して、マネジメント面で成長したことを教えてください。
メンバーの仕事を管理するポジションになり、コミュニケーションの取り方を意識するようになりました。例えばタスクを依頼するとき、「どこまで詳細に指示するのか」はその都度検討します。というのも、タスク内容やメンバーによって適切な指示の粒度が異なるためです。チームリーダーになって間もない頃は、「指示が大まかすぎたかな」「細かく指示しすぎて、気を遣わせてしまったかな」と悩みましたね。自分自身で反省を繰り返し、少しずつコツを掴んできた気がします。
しかしチームには経験豊富な先輩エンジニアも多数在籍しており、日々学ぶことが多いです。中にはアプリ開発だけではなく、金融系の開発やオフショア開発などさまざまな経験を持つ人もいて、話していると視野が広がります。お互いにコードレビューする機会もあり、きれいなコーディングを見かけると、「こんな書き方があるんだ!」とヒントをもらっています。
――自分よりキャリアの長いエンジニアをまとめるのは、大変ではないでしょうか?
実はそれが……みんな良い人ばかりなんです(笑)。私からのタスクや修正の依頼も真摯に受け取ってくれますし、意見もきちんと聞き入れてくれます。会議でも意見が大きく食い違うことは少ないですね。一つひとつのトピックに対してざっくばらんに話し、「○○にしよう」「それなら△△はこうしよう」とスムーズに方向性が固まることが多いです。
豊富なキャリアを持ちながら、謙虚さは忘れない。そんな先輩の姿も見習いながら、マネジメントや提案のスキルを磨けたように思います。
――みなさんに共通する開発に対するスタンスがあれば教えてください。
本質主義ではないでしょうか。タスクの進め方などは一人ひとりに任せられ、プロジェクトごとの意思決定も、基本的には各チームに委ねられます。しかしそれができるのは、「このタスクは何のために行うのか」「このプロジェクトの先にはどんな目標があるのか」を社内が意識しているからだと思います。そのため会議でも、「最大限役立つものにするには、どうすれば良いか」といったディスカッションが繰り広げられていますね。
良い人が多いということもありますが、本質主義という共通の軸があるからこそ、お互いの意見を尊重できるんだと思います。

「やってみなよ!」と応援してくれる上司がいる

――今後、どのようなエンジニアになりたいか教えてください。
顧客目線を忘れず、頼りにされるエンジニアになることが目標です。お客様の課題やご要望に対して、「ではこんなアプリにしませんか」などと要件定義から提案し、開発中やリリース後も一緒に歩めるような存在です。チームリーダーとして一つひとつの開発を進めながら、プロジェクト全体の舵を握るためのスキルも磨いていきたいです。
そのような目標はもちろん、上司には「インフラに挑戦したい」「Goを学びたい」などと、さまざまなことを相談しています。その挑戦ができる案件があるかタイミング次第なこともありますが、上司はたいてい「やってみなよ!」と言ってくれますね
――積極的に手を挙げる人は、大きな成長が期待できそうですね!
そう思います。また一人ひとりの挑戦を応援するだけでなく、社内でも「どんどんスキルを磨こう」と活気に満ちたムードがあります。例えば「RubyKaigi」というカンファレンスには社内のエンジニア複数人で毎年参加し、Rubyの動向や活用事例を学んでいます。年によって開催地域が異なり、遠方地での開催時は合宿もするなど、メンバー同士の交流を深める良い機会ともなっています。
ベテランや若手の垣根を越えて、ともに切磋琢磨できる。リノシスにはそんな風土が根付いているのではないでしょうか。
A.Fさんは2021年にもインタビューを受けています。当時のインタビュー記事はこちら
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