エンバーポイントグループ最年少執行役員の挑戦と未来へのビジョン
サイトリライアビリティエンジニアリング部/ 部長 兼 執行役員 諸澄拓也さん
SES事業会社からエンバーポイントの前身であるエイケアシステムズに入社し、メールパブリッシャーのサーバーインフラ運用に従事。
今回お話しいただくのは、最年少で執行役員に抜擢された諸澄さん。新たな挑戦にどう向き合い、これから何を目指すのか。インタビューにてお伺いしたいと思います。
――まずは執行役員へのご就任、おめでとうございます!諸澄さんは最年少部長として抜擢されたご経歴をお持ちかと思いますが、執行役員としても最年少での抜擢となりましたね。キャリアビジョンとして以前から執行役員を目指されていたのでしょうか。
諸澄さん:
正直、目指してはいませんでしたね。代表の五十嵐から『執行役員をやってもらえませんか』と声をかけられたのが就任の1週間前。突然のことでしたが、迷う時間もありませんでしたし、少しの間考えてその場で「はい」とお答えしました。
――役割について具体的な提示などはあったのでしょうか。
諸澄さん:
特にはありませんでした。五十嵐からは『あなたに期待しています』という言葉はいただきましたが、あとは『自分で考えて進めてみて』という感じでした。だから、今は自分なりにミッションを定義して進んでいます。
――執行役員に就任されて、どんな変化を感じていますか。
諸澄さん:
大きな変化は視座の広がりですね。部長時代は目先の業務改善や利益の最大化に集中していました。でも今は、組織全体の成長や中長期的なシステム基盤の強化が求められていると感じています。
――視座が変わることで、具体的にはどのような取り組みをされていますか。
諸澄さん:
一言で言えば、これまでは『守り』がメインでしたが、今は『攻め』の姿勢が求められていると思っています。具体的には、次世代を育成し、組織として持続可能な体制を整えること。そして、今の基盤をさらに強固にしながら、新たな挑戦を提案することです。
――リーダーシップについて、諸澄さんが大切にしていることを教えてください。
諸澄さん:
リーダーとして必要なのは、謙虚さとリスペクトだと思っています。ただし、僕はあまり『君のおかげだよ』といった過剰な感謝は言葉にしないですね。態度で示す方が信頼を得られると考えています。
――部下のモチベーションを保つためにはどんな工夫をされていますか。
諸澄さん:
モチベーションを無理に上げるよりも、下げないことを意識しています。例えば、外部パートナーの方に対してでも、『お前がやるのが当たり前だろ』みたいな態度は絶対に取らない。逆に、メンバーの成長を促すためには、答えを与えるのではなく、自分で考える場を作るようにしています。
――執行役員になられてから何か努力されていることはありますか。
諸澄さん:
はい、執行役員になってから特にインプットを意識しています。戦略系の書籍や論点思考の本を読み漁っていて、常に考え続けるようにしています。ロジカルシンキングはもちろんですが、それだけでは駄目だとも感じていて、伝え方や関係性の構築も重要なので、そのあたりも学び続けています。
――過去を振り返って「これは今に繋がっている」と感じる経験はありますか。
諸澄さん:
すべてが何かしらの形で繋がっていると思います。特に失敗から学ぶことは多いですね。振り返りを徹底して、『なぜうまくいかなかったのか』を考えるのが好きなんです。
――将来的な目標について教えてください。CEOを目指しているなどはありますか。
諸澄さん:
それは全くないですね。僕はCEOのように皆を鼓舞して牽引する役割よりも、支える立場の方が向いていると思っています。だから、会社全体やチームが最大限の成果を出せるような環境を作ることに注力したいと考えています。
――次世代のリーダー育成もその一環ということでしょうか。
諸澄さん:
そうですね。今の経営陣が抜けた後の会社が空洞化しないよう、次世代をしっかり育てる必要があります。これからもフィードバックを重ねながら、成長を後押ししていきたいですね。
ーーよいお話を聞かせていただきました。本日はお時間をありがとうございました!
突然の抜擢にも冷静に対応し、自らの役割を見定めて進む諸澄さん。その姿勢には、次世代のリーダーとしての覚悟と、周囲への信頼をベースにしたリーダーシップが感じられました。今後、彼の挑戦がどのように会社や業界を変えていくのか。未来への期待が膨らむインタビューでした。