SIerを経て、自社サービスへ。“月間85万通”を可能にするインフラエンジニア
サイトリライアビリティエンジニアリング部 インフラストラクチャグループ/T.I
計5社のSlerにてインフラエンジニアを経験。LinuxやWindowsサーバーの他、ストレージ、ネットワークなどの設計から構築、運用保守まで幅広い領域に従事。10名規模のチームやプロジェクトのリーダーを務め、要件定義や製品選定、顧客折衝でも活躍。2026年1月にエンバーポイントへ入社。
やりがいとワークライフバランス、どちらも手に入れるには
――25年におよぶSIer経験を持つIさん。次のキャリアに自社サービス企業を選んだわけは?
T.I 長期的にクライアントのインフラ環境を支えるSIerの仕事は、とても充実していました。特に前職では大手企業を担当しており、自分の仕事が及ぼす影響力は大きなものでした。しかしその分担当するハードウェア数も多く、夜間のエスカレーション対応が頻繁に発生するのも仕方のないことです。夜遅くにくたくたで帰宅して子どもの寝顔を眺め、朝早くに出勤する毎日が続きました。
とはいえ、「大規模なシステムのインフラを支える」という仕事には確かなやりがいを感じていました。ワークライフバランスは守りたい。けれど、インフラエンジニアとしての喜びも手放したくない――。そう考えた先で選んだのが、自社サービスのインフラ運用チームだったんです。
――自社サービスを持つ企業は多数ありますが、エンバーポイントへ入社した決め手は?
T.I インフラの中でも私が得意とするのは、少々ニッチともいえるストレージ領域です。この知見や技術を最大限活かせる企業を探した末、当社と出会いました。そのときにインフラエンジニアとして、当社のシステム環境に大きな可能性を感じたのを覚えています。
というのも、当社の看板サービスであり、私たちSRE部が担当するメール配信システム『Mail Publisher』は、月間85億通を超えるメールを配信しています。1日あたりで考えても2~3億通という圧倒的な配信速度です。このボリューム感をどう維持しているのか、非常に興味が沸きました。
――実際に入社してその裏側を見たとき、改めてどんな印象を持ちましたか?
T.I 想像していたよりもコンパクトなハードウェアで驚きました。必要最小限の構成の中で、緻密な設計を施し、最大限のパフォーマンスを出せる基盤になっていたからです。この設計を見るだけで、メンバーの技術力の高さが窺えましたね。最近もSRE部が開発部に提案し、サーバーの設定を見直しました。このように安定性を維持するための改善を、絶えず重ねています。
――昨今はSaaS市場の将来性を危ぶむ声も一部にあがっていますが、Iさんはどう捉えていますか?
確かにAIがソフトウェアを開発できるレベルに達した近年は、SaaS業界が変革を問われるタイミングかもしれません。しかし、当社のサービスは依然として市場価値が高いと考えています。その理由を一言にするならば、“信頼性”です。
『Mail Publisher』を例にとっても、月間85万通超という膨大なメールを配信し、到達率も99.9%以上を誇っています。これはインターネットの世界で、当社の提供するサービスが高い信頼性を有している、という証明 ではないでしょうか。「エンバーポイントのSaaSは十分に生き残れる」と私が信じている根拠の一つです。
大手企業も活用するサービスの根幹を、最前線で守り抜く
――改めて、SRE部として『Mail Publisher』を支える醍醐味を教えてください。
T.I 誰もが見る機会のあるサービスを、縁の下の力持ちとして支えられることです。
『Mail Publisher』は数多くの大手企業のメール配信システムとして導入されています。スマホに届くメールマガジンは、普段の暮らしに馴染みのあるものではないでしょうか。社会的影響力の強いサービスのデータ基盤を、一人のエンジニアとして支えられる。そんなミッションクリティカルな仕事に手ごたえを感じています。
もちろんその裏では、システムを安定稼働させなければならないプレッシャーも伴います。ですが先ほど触れた通り、当社では開発部とSRE部が協力して入念にインフラを設計しているため、盤石なプラットフォームを実現できていると自信を持って言えます。
――入社後、仕事内容や職場環境にギャップを感じたことはありますか?
T.I しいて言えば、予想以上に開発部とSRE部の関係性が良いなと感じました。
開発部が活躍するのは“攻め”の領域であり、インフラに携わるSRE部は“守り”の領域です。一般的に、社内で壁ができてしまうイメージは強いのではないでしょうか。しかし当社ではお互いの意見を尊重するムードがあり、開発の段階でSRE部の意見を取り入れてもらうことも多々あります。そうそう、入社後に開発部のメンバーと行ったグループディスカッションも、とても良い雰囲気で進められました。
その理由は、フラットで協調性のある人達が多いという点が一つ。そしてもう一つ、みんなが経験豊富で、双方の領域の仕組みや事情を共通理解として持っていることも大きく感じます。
――リモートワークという環境の下、メンバーとの意思疎通はうまくできていますか?
現在は週4回程度がリモートワークですが、オンラインでも意見交換や相談がスムーズです。週1回の出社日にはみんなと直接会えますし、SRE部のみんなでランチに行くこともありますね。こうしてオンラインとオフラインとで、バランスよく交流していることも背景にあるかもしれません。
また入社歴や役職にとらわれず、意見を積極的に取り入れてもらえるのも嬉しいですね。例えば先日私は、ストレージの構築・運用の際に「この設定を削除するとメンテナンスもスムーズにいくと思うのですが、どうでしょうか?」と提案しました。快く採用してもらい、テンポよく準備へと進みました。
――ちなみに、Iさんが25年以上にわたってインフラエンジニアを続ける原動力はどこに?
T.I シンプルに、“守り”の姿勢が性に合っているんだと思います。実は、学生時代に励んでいたサッカーでは長年ディフェンスを務めていました。少数派かもしれませんが、私は点を決めるよりも守備に徹する方が好きで(笑)。エンジニアとしても、サービスの環境をいかに守るかという部分にやりがいを感じるんですよね。
そのため、当社に来てプレイヤーへ回帰できたことも嬉しく思います。前職まではマネージャーを務めていましたが、実は「自分で構築したシステムは、最後まで自分で守り抜きたい」という思いが強くて。現在は『Mail Publisher』の安定稼働の最前線に立てています。
――サッカーとエンジニアの仕事が、“守り”で繋がっているとは(笑)! 面白いですね。
“働き方にも、“守り”の姿勢。家族との時間が増えました
――エンバーポイントへ入社後、プライベートに変化はありましたか?
T.I はい。リモートワークが中心となり、家族と過ごせる時間が増えました。小学生の息子が帰宅したときには、仕事の手をいったん止めて「おかえり」と声をかけています。また、家族で一緒に夕食のテーブルを囲めるようになったのも嬉しくて。子どもはすぐに大きくなりますから、こうやって一緒にいられる時間を大切にしていきたいです。
また、妻の働き方にも変化がありました。家事や子どもの送り迎えを二人で協力できるようになり、妻の勤務時間を増やすことになったんです。収入面はもちろん、お互いのキャリアを前進させられるきっかけになりました。
――SRE部は裁量労働制ですね。この働き方はどう活用していますか?
T.I 柔軟に動きつつ、最大限のパフォーマンスを出すための後押しになっています。例えば、前職と比べると平和になったものの、やはりインフラ領域ではメンテナンスやイレギュラー対応がつきものです。そういった業務を夜間に進める際も、裁量労働制のおかげでうまくバランスを取れるようになりました。対応後にはしっかりと休み、万全のコンディションで翌日のスタートダッシュを切れています。
――ワークライフバランスでも“守り”の姿勢を築けていますね! ぜひ今後の目標も教えてください。
T.I これまではストレージ領域を得意としてきました。ですが今後はサーバーやネットワークを含めたインフラ領域全体を網羅し、フルスタックエンジニアのような立ち位置で活躍することが目標です。もう一つはクラウドへの挑戦です。当社では現在オンプレミス環境がメインでありつつ、少しずつクラウドも活用を進めています。私はまだクラウドの経験が浅いため、積極的に足を踏み入れていきたいですね。
――最後に、エンバーポイントに興味を持ったエンジニアへメッセージを!
T.I 私がSIerから当社へ来たように、新たなステージへの転職を考える人にはぴったりな環境ではないでしょうか。一途に自社プロダクトを守り抜き、サービスの成長を支えられるこの仕事は、非常に奥が深いです。これまで磨いた技術や知見を、エンバーポイントで発揮しませんか。エンジニアとして、さらに大きな自信を持てるはずです。
◆ Iさんの、ある日のお仕事スケジュール(リモートワークの日)◆
07:00 起床し、家族と朝食
08:00 子どもの登校を見送り
09:00 午前の業務開始
12:00 お昼休憩
13:00 午後の業務開始。
14時頃からチームのミーティングに出席
18:00 業務終了!
18:30 家族と一緒に夕食
21:00 子どもとゆったり団らん
22:00 子どもが寝た後は自分時間!