「自ら仕事を“つくる”」というキャリアを、20代から確立できる環境
製品開発部/K.F
2021年にスタートアップのSIerへ新卒入社し、Web アプリケーション開発のエンジニアとして活躍。2023年12月にエンバーポイントへ入社。
Fさんの過去のインタビューはこちらから!
月1回のスパンでプロジェクトが誕生し、若手も自ら手を上げて参画
――新卒3年目に、 転職を決めたFさん。次のキャリアにエンバーポイントを選んだ理由を教えてください。
大きく3つあります。一つ目は、社会で大きな影響力を持つシステムに関わりたかったこと、二つ目は、自社プロダクトを扱う当社で大きな裁量を持って活躍したかったことが理由です。
そして三つ目は、エンジニアとして成長できる環境に身を置きたかったことです。前職はスタートアップということもあり、私は非常に早い段階で周囲に指導するような立場になりました。喜ばしいことでもありますが、。私自身が新たな技術を学べる機会が少ないことに少し戸惑いも感じていました。
一方、エンバーポイントでは経験豊富なエンジニアが多数活躍しています。先輩社員や外部パートナーのエンジニアと議論する中で、自分の技術や知見も磨けると期待して入社しました。
――現在はどのような仕事を担当していますか?
マーケティングオートメーションツール(MA)『Engage Cros』をメインに、月1回程度のスパンで新機能追加のプロジェクトを手がけています。例えば最近リリースされたのは、『Engage Cros』のWeb接客システムです。『Engage Cros』と連携したお客様のECサイトに、バナー広告やポップアップ広告を掲載する仕組みです。
――月1回とは高い頻度ですね!プロジェクトはどのようにして決まるのでしょうか?
基本的にはお客様からの声から生まれた課題と、プロダクト強化の一環として挙げられた課題の二つがあります。
どちらに関しても、プロジェクトという形で製品開発部へ降りてくるわけではなく、大まかなテーマで依頼が来ます。例えば「このような要望が寄せられた」「このような要素をプロダクトの強みにしたい」といった段階のものです。ここから「では具体的にどのような機能を追加しようか」と要件定義から進めていくのが、私たち製品開発部の仕事です。そのような工程を経て、先ほど触れたWeb接客システムも生まれました。
――Fさんはかなり若手ですが、どのようにプロジェクトへ参画するのですか?
当社ではほとんどの場合、プロジェクトへの参画は立候補制です。やってみたいと思うものがあれば、誰でも手を挙げられます。そのため私も入社してから、チャレンジしたいと思うさまざまな案件に自ら手を挙げて携わってきました。
またプロジェクトは、雑談ベースから始まることもよくあります。先日のミーティングでは先輩から、メール配信システム『Mail Publisher』に関する話題が上がりました。『Mail Publisher』は私がメインに担当する商材ではありません。しかし、「良かったら、私にも任せてもらえませんか」と働きかけました。すると先輩は「それじゃあFさんにお願いしよう!」と快くアサインさせてくれました。
モノづくりにおける柔軟な視点、リーダーとしての資質を磨けた
――これまでで印象に残っているプロジェクトを教えてください。
大手アパレル企業の声から始まった、会員宛てリマインドメール機能の追加です。このプロジェクトは、私にとって新しい取り組みが目白押しでした。
まず、リマインドメール機能に必要なトラッキングデータはユーザー数の分だけ生まれるため、かなり膨大な量になります。そのデータが『Engage Cros』のシステム全体に影響を及ぼさないか、といった細やかな検証も必須でした。また、このとき『Engage Cros』は新たにシステム構成が拡張されていたため、新たな環境下で調査することにも骨が折れました。
そしてこのプロジェクトをリードする身として、さまざまな立場の関係者をまとめることも大きな経験になりました。メンバーは外部パートナーの開発エンジニア、社内のプロダクト開発チームのメンバー、そして設計チームである私です。当初はこのように多数のチームで動くことに慣れておらず、視点や役割の違いに戸惑うこともありました。
――若手が早くにチャレンジできる環境だからこそ、直面する壁ですね。
そうですね。しかしこのプロジェクトを経験したからこそ、得られたものがあります。それは、立場や得意分野の異なるメンバーとの間で、認識のギャップを埋めるような説明や資料作り、進捗確認を心がけることです。
私は設計のプロであり、他のメンバーは開発やテストのプロですが、一つのモノづくりをする上で、目線を合わせたいところがたくさんあります。そのためリーダーには“自分が相手の目線に立ってコミュニケーションをとること”が必要です。「どう表現すれば分かりやすいか」「どう説明すればプロジェクトの全体像を伝えられるか」などを意識できるようになりました。
――苦戦したと思いますが、チームをまとめる力が育ったんですね。
はい。また数々のプロジェクトへ参画する中で、他にも磨けたものがあります。それは、自社プロダクトの設計者としての考え方です。
前職は受託開発会社だったため、要件定義や設計されたものを担当するのが当たり前でした。しかし当社へジョインしてからは、プロジェクトの上流から携われるため、お客様や社内の要望に対するプラスアルファの提案ができるようになりました。例えば、「お客様が望むゴールを考えると、このような機能も必要ではないか」とお客様のユースケースから必要なものを考えたり。「せっかくその機能を開発するならば、一緒にこれも追加できないか」などと、予算の範囲内で先々を見越した開発を考えたり。以前から「自分のアイデアを活かしたい」という思いはありましたが、このようなモノづくりへの柔軟な視点は、入社後に身についたと感じています。
若手も自ら仕事を開拓し、自社プロダクトに貢献できる立場へ
――新たな技術や姿勢が身についてきたFさんですが、キャッチアップの方法を教えてください。
もちろん自主的な技術の勉強や業界研究も欠かせません。しかしやはり、先輩たちの影響はとても大きいです。定例ミーティングなどで先輩や外部パートナーのエンジニアと話していると、「その視点は自分にはなかった!」と思えることが多々あり、非常に刺激的です。
一方で議論の場では、必要以上の上下関係はなく、みんな私のような若手の意見も歓迎してくれます。こんな環境だからこそ、私も自分でどんどんアイデアを巡らせられるようになりました。実際に新たにリリースされたWeb接客システムでも、私のアイデアが各所で反映されています。成長真っただ中の『Engage Cros』に、大きな貢献ができたのではないかと思います。
――同世代のご友人などと比較して、ご自身の成長をどう感じていますか?
特段、友人と比べて「自分のほうが飛躍的にキャリアアップしている」とは思いません。ですが私は少し思い切ったキャリアを進んでいる気がします。スタートアップ企業と、若手にも広く任せてもらえる当社を経験した私は、社歴や役職などにとらわれず、「できる仕事、やりたい仕事があれば手を伸ばす」という姿勢が自然と身につきました。「自ら仕事を開拓する」というスタイルで活躍できるようになった、とも言えるかもしれませんね。
――ベテランエンジニアとの仕事にも憧れていたFさん。目標にしている先輩はいますか?
たくさんいるのですが……、特に見習いたいのは、上司のSさんと、プロダクト開発チームのKさんです。まずSさんは、エネルギッシュに仕事を進めていくタイプです。また部の中でも発信力と言語化能力が高いなと感じています。一方Kさんは、非常に堅実に仕事を進めるタイプです。他のチームや部との丁寧な連携も得意で、私が悩んでいた「相手目線でのコミュニケーション」にも秀でている人です。
こういった先輩の背中を追いながら、私も将来的に『Engage Cros』の製品開発をリードする存在になることが目標です。技術もチームをまとめる力もまだまだ勉強中ですが、いつか上司のSさんに肩を並べられるくらいに活躍したいですね。