技術者としての誇りと情熱

所属
執行役員 EPCTO  兼務 製品開発部部長 伊藤禎教さん
略歴
1999年に前身企業であるシステム開発会社にジョインし、以来26年以上にわたり、製品開発に携わる。2024年11月より執行役員 EPCTO  兼務 製品開発部部長に就任。

2024年11月にCTO兼製品開発部部長に就任された伊藤さんに、これまでのキャリアや製品開発にかける思い、そして新たな組織運営への挑戦について伺いました。

――長いキャリアの中で、エンバーポイントに入社したきっかけを教えてください。

伊藤さん:当時、大手SI企業に勤めていたのですが、その先輩からお声がけをいただいたことがきっかけでした。とても尊敬している方だったので、その言葉に背中を押されるようにして転職を決めました。


――大手からベンチャーへの転職は、不安はなかったですか。

伊藤さん: 正直、不安はほとんどなかったですね。若かったこともありますが、何より「技術さえ磨けばどこでもやっていける」という気持ちがありました。それに、先輩とまた一緒に働けるという期待感が大きかったです。


――その後、MailPublisherを中心に活躍されているわけですね。

伊藤さん:はい。この会社に入社してから気づけば26年、MailPublisherの開発には20年以上携わっています。当初はまだ製品が形になり始めたばかりで、不安定な部分も多かったんです。でも、それを改善し、今の安定したサービスに育ててきました。その過程には、チーム全員の努力と製品に対する情熱が詰まっています。


――長く携わる中で、特別な想い入れも生まれたのではないでしょうか。

伊藤さん: そうですね。この製品が単なるツールではなく、お客様にとって不可欠な存在として進化してきたことには、とても誇りを感じています。何より、たくさんの方に使っていただけているという事実が、私たちの励みになっています。


――伊藤さんにとって、技術者としての誇りとはどのようなものですか。

伊藤さん: 私にとっての誇りは、作ったものが長く使われ続けることです。MailPublisherはそのひとつでもありますね。長年、私たちが手掛けた製品が数多くのお客様に活用され続けていることに、深い喜びと責任を感じています。特に、この20年以上の間に技術やサービスが大きく進化する中で、製品としての本質を保ちながら新しい価値を加え続けてこられたのは、チーム全体の努力の賜物だと思います。その中で、技術者として重要なのは、ただ長く使われるだけではなく、時代の変化に対応できる柔軟性を製品に持たせることだと考えています。これからも、10年先、20年先を見据え、進化し続ける製品を目指して取り組んでいきます。

また、製品が長く使われ続けるには、それを支える組織自体の成長が欠かせません。これまで、私たちは新製品なども含め、新しい技術やアイデアを取り入れながら挑戦をしてきました。これからも、私たちが培った技術を次世代へ引き継ぐだけでなく、新しい視点や発想を組織に取り込んでいきたいと思っています。若手のメンバーには、製品と自分自身の成長を実感できるような機会を提供し、次の時代の主役として活躍できるような、第一歩となる環境を整えていきたいですね。


――最後に、これからの製品や組織についての展望についておしえてください。

伊藤さん:これからも、目下注力しているMAサービスEngageCrosをはじめとして多くのお客様に喜んでいただける製品を作り、進化させていきたいと思っています。そのためには、新しい技術の導入や、既存の仕組みの改良を続けながら、製品の基盤をより強固にする必要があります。

同時に組織として、若い世代のメンバーが積極的に挑戦し、成長していく過程で、製品と組織が共に進化していけるような環境を作りたいと思っています。そして、その挑戦を支えるベテランメンバーの経験や知識が、次世代にしっかりと受け継がれていくような「挑戦と継続」を両立した組織を築いていきたいですね。

また、技術者としての誇りを持ちながら、組織全体が互いに支え合い、安心して挑戦できる文化を創ることが私の使命だと思っています。それが、製品の未来を切り拓くだけでなく、組織そのものの成長にもつながると信じています。



――伊藤さんの語る言葉からは、製品とともに歩んできた誇りと、次世代にバトンを渡したいという強い思いが感じられました。その情熱がこれからの組織と製品にどのような未来をもたらすのか、とても楽しみです。