「困ったときに頼れる存在でありたい」
—労務担当者の想いと仕事
コーポレート管理部 人事チーム / Oさん
新卒でホテルのサービス担当として業務を約7年半従事。その後、エンバーポイントホールディングス(以下エンバーポイント)にて労務総務担当として、入社。現在も労務担当業務を担う。
インタビュアー(以下、I):本日はお時間をいただきありがとうございます。まずは簡単に自己紹介をお願いできますか?
Oさん(以下、O):はい、現在コーポレート管理部のCareグループで労務を担当しています。
I:ありがとうございます。これまでのご経歴についても教えていただけますか?
O:新卒で大手エンターテイメント関連のホテルに入社し、ホテルのサービス業務を担当していました。当時は長時間勤務が当たり前の環境で、ある日自転車での帰宅中に一瞬眠ってしまい、事故になりかけたことがありました。それを機に自分の働き方を見直し、転職を決意しました。
I:どのようにしてエンバーポイントに入社されたのでしょうか?
O:ホテルを辞めた後、職業訓練校でパソコンスキルを学び、企業研修の機会を得たのが今の会社との出会いです。前職で培った「お客様とのコミュニケーション」を活かせる仕事を探していた中で、「コミニュケーション」ツールを提供する会社で、自分はそのサービス自体を作ることはできないけれど、会社の一員として会社や社員の支援をすることに魅力を感じました。
今回のインタビューにあたり自分のキャリアを振り返った際に、「つなげる」というキーワードが浮かび上がってきたように感じました。
前職では「夢の国」と「現実世界」をつなぐ役割を担っていましたし、現在の仕事でも「従業員」と「会社」をつなぐことが重要な役割だと感じています。社員や組織のパフォーマンスを最大化するために、一人ひとりと向き合い、最適な環境を整えることが私の仕事です。
I:現在の業務で特に力を入れていることはありますか?
O:特に意識しているのは「個々を見ること」です。部署ごとに特色があるため、一括りにしてしまいがちですが、実際は一人ひとり異なる背景や考え方を持っています。そのため、個別の対話を大切にし、気づいたことがあれば早めにアクションを起こすようにしています。


I:労務管理の枠を超えて、コミュニケーションが重要な要素になっているのですね。
O:はい。実は私は10年以上カウンセリングの勉強を続けています。前職でサービスマンをしていたという経験もあり、自分のコミュニケーションスタイルに自信を持っていたのですが、30代に入り「自分のやり方が絶対ではない」と気づいたことがきっかけです。学びを活かし、従業員の話をしっかりと傾聴し、その人自身が持つ答えを引き出すことを大切にしています。
また、勉強しただけではなく、会社でアウトプットさせていただいたのもすごくありがたい機会でした。
社内でセルフケアやストレス対策、レジリエンスについての勉強会を開催しました。こうした学びの場を提供することを会社が許してくれるのは、とてもありがたいですし、私の勉強会に社員の皆さんが参加してくださることもとても感謝しています。
I:お話が少し変わりますが、従業員満足度を高めるためになにかされていることや、会社の福利厚生で何かされている取り組みや制度があれば教えてください。
O:従業員フォローアップとして、入社時面談や定期的に面談を行うなど(入社後1年以内に人事面談を4回設けています)、従業員との対話の機会を増やすようにしています。それにより、従業員の声が聞きやすくなり、課題対処までの時間が以前よりかなり短くなったと感じています。
また、弊社は休暇制度が充実しており、年次有給休暇に加えて「夏季休暇」「誕生月休暇」「シックリーブ休暇」などの特別休暇もあります。特に「シックリーブ休暇」は、体調が優れないときに気軽に休める仕組みで、社員の健康をサポートしています。
他には、医療相談ダイヤルを導入し、従業員やその家族が健康面で不安を感じたときに専門家に相談できる仕組みも整えています。
こういった制度や仕組みは会社の歴代の経営陣たちが「従業員が最も大切」と明言してくれていることが大きいと感じています。その方針のもと、従業員一人ひとりを大切にする環境を作ることが私の使命だと考えています。
I:最後になりますが、Oさんの今後の目標について教えてください。
O:従業員が「困ったときはOさんに聞けば大丈夫」と思えるような存在になりたいです。労務の専門知識はもちろん、社内の情報を適切に取り扱い、従業員にとっての安心感を提供できるような存在を目指します。
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今回のインタビューを通じて、「つなげる」というキーワードがOさんのキャリアに深く根付いていることが分かりました。ホテル業界で培ったお客様との関係構築力を活かし、現在は会社と従業員をつなぐ役割を担うOさんが、労務という枠を超えて、一人ひとりに寄り添う姿勢が、従業員の安心感や会社全体の成長につながっていると感じました。本日はありがとうございました!