マーケティングから経営まで。MA営業で身につく、総合的なビジネススキルとキャリア
所属
エンバーポイント株式会社 ソリューションコンサルティング部 テクニカルサービスグループ/R.K
略歴
大学卒業後に大手SIerへ就職し、PMとしてメガ損保システムの運用・保守を担当。その経験の中で、より多岐にわたる業界を相手に活躍したいと考え、2024年12月にエンバーポイントへ入社。
「マーケティングオートメーション」という、新たな世界に惹かれて
――転職活動ではコンサルティング業界も見られたKさん。エンバーポイントへ入社した決め手は何だったのでしょうか?
当社以外にもいくつか受け、大手コンサルティングファームを含む2社から内定をもらいました。しかしそこを辞退して当社への入社を決めたのは、当社の扱う『Engage Cros』のようなマーケティングオートメーション(MA)に興味を抱いたことが大きいかもしれません。
実を言うと、当社の選考を受ける前は、MAについてほとんど知らない状態でした。しかし自分なりに調べていくうちに、マーケティングの新しい手段であるMAを面白く感じるようになったんです。さらに選考では、実際に活躍する先輩社員の話を聞くことができました。『Engage Cros』などの自社プロダクトを通じて、さまざまな業界・企業のマーケティング、そして経営にまで貢献している姿も知ることができました。
前職のSIerでは保険会社のシステムに携わっていましたが、もっと幅広い業界に携わりたいと考えて転職を目指しました。エンバーポイントでなら、この目標が叶うと思えたんです。
――しかし、マーケティングやMAについてイチから学ぶのは大変だったのでは?
確かに簡単ではありませんでした。しかし、入社数ヶ月で基礎を固められたのは、上司と1対1で行った勉強会のおかげです。まず各回のテーマに関することを自分でリサーチして、その内容を勉強会で話し、上司から改めてそのテーマについてレクチャーを受けるというものです。過去の当社のプロジェクトなども事例に交えて教えてくれたため、より具体的にイメージして理解を深めることができました。
こちらは1日30分程度、1ヶ月半ほど実施してもらいました。上司も打ち合わせなどで忙しい中、毎日時間を作って懇切丁寧に教えてくれたことには、心から感謝しています。

マーケティングにおける「コンサルタント的存在」として活躍
――現在、どのようなお仕事にあたっているか教えてください。
『Engage Cros』をお客様企業へ導入するPMとして、これまで2社のプロジェクトに参加しました。具体的には、大手就活プラットフォームを扱うA社と、学校やスポーツ少年団といった団体向けのコミュニケーションサービスを展開するB社を支援しました。
当社のPMはソリューションコンサルティング部へ属していることもあり、コンサルティング要素の強い立場として、お客様と向き合える仕事です。『Engage Cros』などの自社プロダクトを介して、マーケティングを根本から支援するんです。
私はまだ入社して日が浅いですが、前職で勤めていたPMと比べると、仕事の在り方は大きく変わりました。当社で対峙する企業の業種はさまざまで、ご提案できる幅や踏み込める領域も広がっています。
――このキャリアチェンジを通じて、ご自身が成長したと感じるポイントはありますか?
はい、二つあります。まず一つ目に、お客様との“話し方”が変わりました。
A社とのプロジェクトが始まった頃、私のトークやヒアリングには少し硬い雰囲気がありました。担当の方も、どこかぎこちなく話されていましたね。あるとき、先輩から「もう少しフランクでも良いかもしれないね」とアドバイスをもらいました。そこで後日、先輩の担当するクライアントの定例会に同席したところ、先輩はやわらかいムードで楽しげにヒアリングや提案をしており、お客様も意気揚々と話されていたんです。あの雰囲気には驚きました。
「あんな風に、お客様との距離を縮めたい!」と思い、私も笑顔やフレンドリーさを意識して接するように心がけました。すると、お客様も心を開いてくださるようになったんです。楽しそうに私の提案に耳を傾けてもらえたり、打ち合わせだけでなくチャット上でも新たな相談を持ちかけられたりと、良い方向へ関係が変化していきました。
――お客様との関係性が変わるほどの話し方、大きな進歩ですね!
もう一つ成長したと思えるのは、プロジェクトを臨機応変に進めるスキルです。
前職では長きにわたって保険会社1社の運用・保守を担当しており、対応する内容もある程度固まっていました。しかし当社では、お客様の業種やサービスの他、そのときの状況やご要望によって、プロジェクトの内容や進め方が異なります。たとえ同じ『Engage Cros』を利用する場合でも、企業によって“活用方法”はさまざまなんです。
例えばA社では、配信するコンテンツや時間帯をあらかじめ計画し、自動的に配信するスタイルです。一方B社では、必要な配信内容をその都度決め、文章なども直前に詰めていきます。それぞれのマーケティングで目指しているゴールやターゲットによって、アプローチ方法が変わるからです。だからこそ私たちの仕事には、「お客様をとことん知る」という工程が欠かせません。そのため、定例会などの打ち合わせでは、担当の方へ入念にヒアリングするようになりました。
こうした経験を通じて、以前よりも提案力や対応力がグンと上がったように感じます。
――その二つの成長を象徴するようなエピソードがあれば教えてください。
思考に思考を重ねた末、お客様に認めてもらえた出来事があります。B社から、とあるご相談を受けたときの話です。
先ほど触れたように、企業やサービスによってマーケティングで必要になる要素は変わります。そのため、少々イレギュラーなご要望をいただくこともあります。そのときのご相談内容も、これまでに当社が対応した事例がなく、スムーズに策をご提案するのが難しいものでした。
そこで私は、いったん社内へ持ち帰りました。PMの先輩と話し合い、私も精いっぱいのアイデアを出しましたね。そして、当時の私たちにできるベストな方法をお客様にご提案しました。するとありがたいことに、二つ返事でOKを頂けたんです。
――日頃の温かなコミュニケーションと、入念なヒアリングが実を結んだんですね。
はい。A社B社どちらのプロジェクトも、ただいま終盤に差しかかっているところです。先日はA社との最後の定例会がありました。「どんなときも、真剣に対応してくださってありがとうございました!」という言葉を担当の方からいただけたときは、達成感で胸がいっぱいになりました。
